"自由意志が存在することについては
大変素朴な肯定的実感であるし、
教育の中で意志の大切さは何度も確認させられる、
いったい自由意志がない世界とは
どういうものなのかを想像できないほどに
確信的に人々の心に刷り込まれている
しかしながら私は自由意志の存在は錯覚であると
論じたいので
説得力がまるでない
入り口から、拒絶されてしまう
かつての天動説くらい自明で
それを否定したときの受け入れがたさも同じようなものなのだろう
どう考えても、自由意志などないに決まっているではないか。
自由意志があり、我々は自由に意志していると錯覚しているだけである。
その錯覚が破れたときに
自我の精神病理が生じるのであるが
そんなこともまあ、どうでもいいか
進化論なども似たような立場にあると思う
そんなことあるはずがないではないかと
常識にあまりに反していると
それで議論は終わり"