“守破離の原型の考えが書いてあります。
この考えは武道や芸道の場で使われてきました。
『守』とは道に入った者は、まず師匠の教えるとおり型を素直に学びます。多くの話を聞き、所作も真似します。そして指導者の価値観も学びます。技法だけでなく、礼法もきっちり学びます。この段階では、師匠の言う事はすべてYESです。
『破』とは体に習得した型に疑問を持ったり、工夫したくなる段階です。この時点ではもう初心者ではありません。色んな試行錯誤をして、基本の型の上にアレンジを加えていきます。しかし、多くは師匠の型の偉大さに改めて感じる事が多いようです。それを踏まえた上で、さらに自分の型を工夫していきます。あくまで師匠の基本がベースです。
『離』とは型に囚われず自由な境地の段階です。独自の道を追求していきます。それは師匠から離れる事でもあり、新たな道の始まりでもあります。
こうして武道や芸道は伝統を継承すると共に発展させてきました。『離』の段階に至ったとしてもそれはゴールではありません。
終わり無き「道」の始まりです、そしてよりその人を成長させる段階に入ります。
この守破離の考えは、守破離という言葉は認識しなくても永らく日本社会に浸透してきました。”
2016-02-29 21:39