本気で離婚を考えた妻は、結婚3年未満で4割

本気で離婚を考えた妻は、結婚3年未満で4割も!?夫が知りたくない「妻のシビアすぎる本音」大調査
うちの奥さんって、離婚を考えたことがあるんだろうか――。忙しく家庭を顧みる時間が少ない働きざかりのビジネスマンなら、一度はこんな疑念を抱いたことがあるだろう。そこで、世の母親向けに様々な企画を提供しているママ参加型サイト「ママこえ」編集部の協力のもと、世間の妻たちの本音を大調査した。結果は想像以上にシビアなものだった。読むも読まないも、あなた次第だ。
ひょっとしてあなたの奥さんも……?妻の脳裏にチラつく「離婚」の二文字
うちの奥さんって、普段は自分のことをどう思っているんだろうか。まさか、離婚を考えたことなんてないだろうな――。
男性なら、一度はこんな疑念を持ったことがあるかもしれない。
ワークライフ・バランスを重視する今の若い世代は少し事情が違うかもしれないが、仕事や付き合いにかまけて家庭を顧みないビジネスマンは世間に多い。
夫婦共稼ぎが当たり前になりつつある昨今でも、「男は仕事、妻は家事や育児をやるもの」と、古い価値観を持ち続けている男性も多いのではなかろうか。
しかし、男とは勝手な生き物である。「堪忍袋の緒が切れた妻から、突然三行半を突き付けられる夫が増えている」などといったニュースを聞くと、ふと我に返り、「自分の妻は大丈夫だろうか?」と不安を覚えるのだ。
実際のところ、どれくらいの妻が離婚を思い悩んだことがあるのだろうか。コミュニケーション・マーケティングを手がける株式会社マインドシェアが、座談会・勉強会、商品モニター、親子イベントなど、母親向けに様々な企画を提供しているママ参加型サイト「ママこえ」では、0~9歳の子どもを持つ女性を対象に、離婚に対する意識調査を行った。
調査結果はどうなったのか。男性諸氏の中には「知りたいけれど怖い気もする」という人もいるかもしれないが、家庭円満を目指すためにも、この機に世間の妻たちの「知られざる本音」を聞いておくと参考になるだろう。
まず紹介したいのは、「本気で離婚しようと思ったことはあるか?」という質問に対する回答結果だ。
結婚3年未満の妻の44%が「ある」、さらに8%が「すでに離婚している」と回答した。また、結婚10年以上の妻にいたっては、60%が「ある」、8%が「すでに離婚している」と回答。夫が思っている以上に、妻の脳裏には常日頃から“離婚”の二文字がちらついているようだ。もちろん、これは一時的に“思った”だけの話で、実際に離婚するかどうかは別問題だ。生活する上で家族として夫が必要であれば、長期的な視点に鑑み、妻は離婚など考えないはずである。

「夫がいなくても生活できる」と考える妻が過半数に上る現実
ところが、妻たちはそう甘くはない。「夫がいなくても生活できる」と思うことがある妻は、過半数を超える――。そんな事実もアンケート結果から明らかとなった。
「パパがいなくても生活できると思うことある?」と聞いたところ、47%の母親が「ある」と回答した。仕事を口実に家を明けることが多く、一家の大黒柱としての自負がある父親たちからすれば、衝撃の結果かもしれない。
「風邪をひいても夕飯をつくらせる」日頃の怒りを溜め込んだ妻の本音
では、妻はどんなときに「夫はいらない」と感じるのか。多かった意見は次のようなものだ。
?「仕事以外でもほとんど出かけてばかりで、あまり存在が感じられないとき」
?「家庭内のことだけで言うと、私1人で十分と思ってしまうときがあります。私が風邪をひいていても夕飯を作らせる人ですから……」
?「ゲームばっかりしているから、いてもいなくてもいい」
このように、目につくのは“家では何もしない”という理由。妻からの頼まれごとを(たとえイヤイヤでも)こなしている夫なら、この結果はかえって安心かもしれない。夫が思う以上に、妻は日頃の行いをよく見ているのである。
一方、「夫がいなくては生活できない」と感じた妻たちの本音も見てみよう。
?「悔しいけど、養ってもらわないと生活できない」
?「私だけの収入で、子ども2人を育てていくのは難しい」
金銭面で現実的な意見が多く見られたのも事実だが、中にはこうしたコメントも。
?「パパがいないとうちはダメ。楽しくなくなっちゃう」
家庭に「楽しさ」を添えられるムードメーカー的な存在を目指すのも、夫にとって一考の余地がありそうだ。
夫の給料と生活水準を厳しくチェック年収300万円あれば妻は自立できる!?
さて、「世の中はカネ」とまでは言わないが、では現実問題として、妻は「お金さえあれば夫なしで生活できる」と考えているのだろうか。それとも、「夫なしでは生きていけない」と感じる妻は存在しているのだろうか。

どうかご安心いただきたい。
?「夫がいる価値は経済的なものではないので」というように、16%の妻が“夫の存在はお金だけの問題ではない”という考え方の裏返しとなる「いくらあってもママ1人では生活できない」を選択した。
では、それ以外の選択肢を見てみよう。パパがいなくても生活できる金額として最も多かった回答は、「300~500万円未満」(32%)だった。具体的なコメントは次の通りだ。
?「今のパパの収入(350万程度)があれば生活できると思います」
?「旦那の年収を超えるから」
基本的に夫の現在の収入を基準にした結果、このレンジの回答が多くなったようだ。国税庁の『平成24年民間給与実態統計調査結果』による平均年収が408万円だったこともあり、実際の夫の給料と見比べてみて、「家族を養うにはこれくらいの数字が妥当だ」と感じたのかもしれない。
次に多かったのが、やや多めの「500~800万円未満」(19%)。
?「パパがいないぶん、有料の託児サービスを使う機会が増えそうなので」
など、アウトソーシングサービスを使うぶん生活費が多めにかかるだろうという意見や、「多ければ多いほど安心感があるから」というように、シングルマザーとして生活に余裕の出る金額として見積もった結果がこのレンジのようだ。
調査結果において、基本的に夫の収入が“生活できる収入”の基準になっていることに注目したい。裏を返せば、夫の収入が上がることが妻の離婚への心理的なハードルとなり、“離婚抑止力”を高める可能性は高い。もし平均的な給与水準と比べて自分の給与が上がりそうもない夫の場合は、収入面以外で家庭に貢献しておく必要がありそうだ。
「考えているだけ」とは限らない妻が本当に離婚を決意したら何をする?
ここまで紹介したアンケート結果から考えると、夫が家事や育児に協力的でなく、かつ妻自身にある程度の収入があれば、1人でも子どもを育てていけると考えている妻が多数派と言えそうだ。
とはいえ、繰り返すが、これは“考えている”だけの話。実際に行動に移しているわけではない。では、実際に妻が夫を見捨てる、つまり離婚を考えたとき、妻はどんな行動に出るのだろうか。その行動を見抜くことで、夫は離婚の危機を事前に回避できるかもしれない。
かつて離婚を考えた妻はというと、三行半を突きつけて実家に帰ることが定番だった。だが、実際にいきなりそんなことをする妻はさほどいなさそうだ。「離婚を考えたとき、まず何をすると思う?」(n=122)と自由回答で聞いてみたところ、「別居」と回答した人は1割程度。妻の回答はもっと現実的であり、いくつかの意見に集中する結果となった。
「貯金を少しずつ自分の口座に移動」親権がとれるように弁護士に相談」
最も多かった回答は「貯金」。単に「貯金をする」と答えた“正攻法型”が多かったが、
?「お金を貯める。貯金を少しずつ自分の口座に移動」
という“こっそり型”や、
?「夫婦共有財産を確認するため専門家の元を訪ねる」
という“財産分与型”も少なくなかった。また、養育費の計算をするなど、生活費の確保をするための算段を立てるという妻も散見された。
また、専業主婦の場合は「仕事を始める」という回答が目立った。生活のためというのはもちろんだが、
?「シングルでも雇ってもらえる職に就く。親権が必ず取れるように弁護士さんに相談する」
という回答があるように、一定の収入があることが子どもの親権に直結することが理由であるからだと考えられる。
妻が貯金を始めたら、それが「家計のため」であるとは限らない。そのとき夫が取るべき行動は、「最近俺に不満はない?」と聞くことなのかもしれない。
このアンケート結果を見て、他人事のように感じたか、それとも身につまされる気持ちになったかは人それぞれだろうが、少なくとも妻はあなたが思っている以上にシビアにものを考えているということは、確かだろう。
この記事を読んだ世のビジネスマン諸氏は、今後は仕事にかける時間一部だけでもいいから、妻や家庭のために使ってみたらどうだろうか。