“僕は、不満がある状態が嫌いだ。だから、不満をできるだけ潰すことにしている。可能なかぎり、不満がないように手を打ち、いろいろなものを変える。だからたとえば、住む場所も仕事も、それ以外にも沢山のものが変化する人生になった。こういうのは、あまり一般的ではないようだ。周囲を見回すと、多くの人は変化を好まない。少々の不満は許容できるようだ。つまり、不満に対する耐力が高いから、変化せずにずっと生活ができるのだろう。不満を口にする人がいると、僕はつい、「どうして不満を抱えたままでいるのか?」と尋ねたくなるが、この頃はできるだけ我慢して黙っていることにした。というか、そういう愚痴を言う人には近づかないことにした。聞いてもしかたがない。こうすれば良い、とアドバイスをすることは可能だけれど、本人にその不満を解消する気がないのだから。”