2020-3-29日曜日
土曜夜からの雪は日曜午前まで続いた。満開の桜が前景にあり、背景の屋根には雪が積もり、溶け出して軒先から水滴が盛んにこぼれている。
この週末は新型コロナ対策で不要不急の外出の自粛が小池都知事などから発言があった。
安倍首相は「緊急事態宣言の瀬戸際」と答えたようだ。
小池都知事が週末になって急にマスコミに再度露出したのは東京オリンピックが正式に延期になってからだ。東京オリンピック開催と人命が天秤にかけられていたとは思いたくないが、新型コロナでも人は死ぬし、経済危機によって自殺する場合もあり、後者のほうが心配で深刻だなどというテレビでのコメントも聞く。
それにしても、感染者数などの統計数字が、東京オリンピックのため、国民の心理操作のため加減されていたとする意見はわかるが、政策担当者としては「本当の数字」が必要なはずで、言われているような現実であれば、政策担当者も本当の数字は掴んでいないということになるのではないだろうか。それはあまりにも愚かな話であるが、しかし、本当の数字を知る方法はあるのかと考えれば、現状ではなかなか難しい感じはする。確実な検査法もないわけだし。諸外国の様子を見て推定しているだけだろう。何という恐ろしいことだろう。
しかも、欧米に比較して死者割合が少ないのはなぜなのか、正確には分かっていない。もうじきイタリア、スペインのようになるという意見と、今までならなかったのだから、これからもならないだろうという意見と。
また、それよりも、医療崩壊をどう防ぐか、これを考えるべきだとの意見。
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25年位前、プリオンの話があって盛り上がった。その後、環境ホルモンの話題などもあった。
プリオンの頃は、柴胡加竜骨牡蛎湯で牛の骨を使っているようだから、私は飲みたくないという人がいた。
環境ホルモンではプラスチックケースはだめ、瓶詰めを食べようという人もいた。
いまはほとんど忘れている。
男性が男性になる仕組み、女性が女性になる仕組みと密接に関わっていると思う。
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新型ウィルスはショッカーで、ヒトの免疫系は仮面ライダーだと考えてみる。
いつでもショッカーが先制攻撃をして、仮面ライダーがそれを鎮圧する。しかしそれだといつの日か、ショッカーは仮面ライダーを倒すだろう。仮面ライダーはショッカーを積極的に攻撃しないからである。
ショッカーの存在が危険であるとわかっているのだから、根こそぎ壊滅させる作戦を立てて実行するのが普通である。いつも受け身で、何かあるたびに一つ一つ対応して倒していくのでは、何かの偶然で仮面ライダーの弱点を攻められるかもしれないからである。
長い年月の間には、最悪のことは必ず起こる。
ショッカーの組織を分析し、資金源を分析・分断し、内部分裂を誘発し、崩壊させるのが仮面ライダーの本当の仕事であって、毎回毎回、手仕事で対応しているのでは、いつの日か、ショッカーは勝利するに決まっている。
その時はウィルスにとってもおいしい寄生相手であるヒトがいなくなってしまうのだから、新しい作戦を考える必要があるが、突然変異はそこまで先を考えているわけではない。
先制攻撃の他には先制防御が考えられるが、完全な免疫系というものが考えられるわけではないので、無理というものだろう。
人間が密集しすぎれば感染症がヒトを減少させる。こういう簡単なことかもしれない。
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心臓病を基礎疾患として持つヒトは死亡率が高いと当初から言われていた。代謝系疾患、糖尿病などが免疫系の活動低下を引き起こすことで感染防御が弱いのはわかるが、心臓病と新型コロナ死亡率がどう関係するのか。新型コロナは心臓の筋肉になにか変化を起こすのではないかとの話はある。
免疫系を活発に維持するためには、睡眠、栄養、ストレスコントロールなど注意が必要。糖質ダイエットなど一時的に中止してもいいかもしれない。
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安倍晋三内閣総理大臣は3月28日に記者会見し、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がまん延した場合の緊急事態宣言について、「新規感染者数が都市部を中心に増加し、感染源不明な感染者も増えている。宣言は今の段階ではないが、ギリギリ持ちこたえている、瀬戸際の状況が続いている。強い危機感に基づいて(改正新型インフルエンザ等特別措置法に基づく)対策本部を設置した」と述べ、厳しい状況が続いているとの認識を示して国民に、密閉・密集・密接の「3つの密」を避けることなど警戒の継続を呼びかけた。27日に2020年度予算が成立したが、10日程度の間に補正予算案を国会に提出し、新たな経済対策を実施する考えも示した。
日本では欧米に比べて感染者数は少ないものの、今日現在現れている数字は2週間前のものであり、また都市部を中心に感染経路の分からない感染者が増えていることから、「感染のつながりが見えなければその背景にどれくらいの規模の感染者がいるか知ることができない。そして、制御できない感染の連鎖が生じれば、どこかで爆発的な感染が発生しかねない」と指摘。欧米の例から試算した数字として、2週間で感染者数が今の30倍以上に跳ね上がり、感染のスピードを抑えながらピークを後ろにずらす戦略が一気に崩れるとして強い危機感を示し、「これがこの感染症の最も恐ろしいところで、私たちは不屈の覚悟で闘い抜かなければならない」と述べた。
世界的な感染状況に関しては、当初10万人を超えるまでに2カ月かかったが、直近では2日で10万人増えており、連日数百人規模で死者が出ている国もあると説明。重症者に十分な医療を提供できない「医療崩壊」が起きており、日本にとっても「対岸の火事ではない。日本でも短期間に同じ状況になっているかもしれない」と述べた。また、各種の自粛など国民の生活に影響の大きい要請を行っていることについては、欧米で実施されている都市封鎖や強制的な外出禁止など「いっそう不便な強硬措置を回避するため」だとして理解を求めた。
5つめの治療薬候補にフサン
治療薬やワクチンの開発は「世界の英知を結集して加速していく」と表明。既にアビガンなど4つの薬で観察研究としての投与を開始しており、新型コロナウイルス感染症の治療薬としての正式承認に向け、治験プロセスを開始する考えを示した。レムデシビルについても日米中心の国際共同治験がスタートしており、また5つ目の候補として膵炎治療薬のフサンも観察研究として同意を得た患者に投与できるようにする。これらについての大学や民間企業の動きに対し、「政府が後押しすることにより、あらゆる可能性を追求する」と述べた。
4月に新学期を始める方針としている学校については、「日々刻々変わっている。そのときどきに合わせて考えなければいけない」として、週明けに専門家会議を開催した上で、変更もあり得るとの考えを示した。その際には「まだ感染者でていない地域もある」として、必ずしも一律の対応とはならない可能性も示唆した。
日本ではPCR検査の数が少ないからではないかとの疑いが国内外で根強いことや入国制限が遅かったなどとして、「ギリギリ持ちこたえている」との認識の根拠についての質問が出た。安倍首相は、検査数が少ないが死者が多くないことについて、肺炎患者にはCTを撮るが、間質性肺炎の場合にはCOVID-19を疑って必ずPCR検査も行っており、COVID-19による肺炎死亡が増えているわけではない との説明を受けて「納得した」と述べた。
会見は50分余り行われた。まず首相が約19分間演説し、その後の質疑応答では記者クラブ加盟者のほかに、フリーランスとインターネットメディアが1人ずつ、指名されて質問した。一度首相が咳き込み、口元をハンカチで覆った際には、激しくカメラのフラッシュがたかれた。