サイアザイド利尿薬による高血圧治療で糖代謝への副作用リスクを抑えながら十分な降圧を図るには,単剤よりもカリウム(K)保持性利尿薬を半量ずつ併用する方が有効であることが,PATHWAY※3試験から明らかにされた。同試験では,長年にわたって使用されているサイアザイド利尿薬のヒドロクロロチアジド(HCTZ)とK保持性利尿薬のamilorideをそれぞれ半量ずつ併用したところ,それぞれの単剤療法とは異なり糖代謝への影響を及ぼさず,血圧は有意に低下した。英・University of CambridgeのMorris J. Brown氏が欧州心臓病学会(ESC Congress 2015;8月29日〜9月2日,ロンドン)で報告した。なお,同試験は同じセッションで発表されたPATHWAY2試験(関連記事)とともに,英国高血圧学会(BHS)によるPATHWAYプログラムの一環で実施された。
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