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「新型コロナで、医者は専門家なのにどうして自分が感染してしまうんですか」
と関口宏が言ったとかで話題になっていたが
もちろん、防護服、フェイスガード、陰圧室、交代勤務、過労・ストレスを避けるなど全部自由にさせてくれるなら、
治療者が感染しないようにする知識もあるし方法もあるんです
しかし、そこまでするのかという経済的な問題や物資の不足と人材の問題があり、
また一方で市民をいかに啓発するかの問題もある
足をくじいただけなのに、もしかしたら新型コロナウィルスを排出していないか、いろいろ調べてからになりますと言って接触を回避したら
理解されるのは難しいかも
そこで遠慮しているから院内感染になってしまうんです
原発事故のときの枝野氏のフル・アーマーですね、思い出します、患者さんひとりごとにあれを使い捨てにすれば、
大丈夫です
虫歯の人にもフル・アーマーを使い捨てにします。
でも、そこまで社会は裕福ではない。
そこでどうするかということで、医療従事者が無理をする状態になっている。
安く済ませるためには危険だろうが我慢しろ
クリーニング屋さんから服が戻ってきたときに包んである薄いビニールの、洋服の形をした物があるでしょう、
あれを集めて、ナースさんたちは防護服の代わりにしているとかニュースで見ました
あるいは雨合羽の寄付を募っているとか
つまりは患者さんにどれだけお金をかけてもいいかという政治判断の結果として現場が貧しすぎるわけです
あまりにお金かかるくらいなら患者さんもお医者さんも死んでもいい、仕方ないというわけです
感染制御が専門ということで専門家が登場しますね
彼らは、天然痘がどうしたとか、ソ連風邪がどうしたとか、MARSがどうしたとか、
ナイチンゲールが病院の衛生状態を改善したとか
過去の歴史については言えるんです、成功も失敗も。
でも、新規の病原体については予測でしかないわけです。
しかし、世間のヒトは、感染制御の専門家という先生が、まさか、感染制御は大変難しいという結論しか持っていないなんて許さないでしょうから、
まあ、みんなに分かりやすいことを言ってその場をしのいでいるわけです。
感染制御学というのは、歴史の中で感染症対策が稀にうまくいったこともあったけれども大抵はうまくいかず、次の新しいのが来たら、制御不能である可能性が大きいということを学んで教えている学問なんです。
そんな人達に、いつになったら終わるのかとか、経済はどうなるのかとか、聞いても無駄です。
たとえば、経済学者は、株は損をするのだと、学問の結果知っているから、株屋にならないで経済学者のままなんです。それと似ているかな。似ていないか。
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極論ですが。