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産業構造の変革
新型コロナのあるなしにかかわらずこれが問題である。少子高齢化と並ぶ問題。
食料自給はできない。
農業では技能実習生を使って経営を成立させている。
エネルギー自給ができない。
原発で何とかしようと思ったが、大事故もあったし、もんじゅは商業用となることなく研究用のままで廃炉。これまで研究用に費用がかかっただけではなく廃炉にも結構費用がかかる。
太陽光、水力、波、地熱、いろいろな試みがあるが、経産省は本気で後押ししているのかどうか。
たとえば日本に今後の産業の柱は観光だという。今回の新型コロナウィルスも、中国からの観光客を受け入れて儲けるために、感染遮断が遅れたと批判されている。
旅の恥は掻き捨てとも言われているように、一部の観光客のモラルは決して高くない。それに応じて住民のモラルも低下する恐れがある。
また、今回のように新型コロナで各国自粛という場合、まず最初に観光は打ち切りになる。生活必需品ではないからだ。
また外交戦略として考えると、今回のように日本の欲しいものを相手が持っているという場合、相手の欲しいものを日本が持っていなければ交渉にならない。お金をむしり取られるだけである。防護服と観光を取り換える交渉はできないだろう。
昔は金銀が出た、絹織物もあった、半導体があり、液晶があった。もう今はない。
産業構造の転換としては観光業はあまり健全な方向ではない。いろいろな産業があっていいので、観光業もカジノもオリンピック誘致も悪くないのであるが、相手との交渉カードになるような産業があればいい。
新幹線の技術を輸出したこともあった。しかしそんなに広がっているわけではない。
自動車関係全般、そして全自動運転システムは有望だけれども、道は遠い。
水を輸出するというのも考えだ。しかし水に関する技術を麻生氏の娘の何とかのフランス企業が何かするというので、そういう肝心のところで国土防衛の意識がないものか。
衣食住、医療、移動手段、エネルギー、情報そうしたものは戦争になっても自前で調達できるようでなければ、そもそも外交交渉ができないだろうと思う。
今回は、新型コロナの影響で退職者がたくさん発生した。産業の一部は倒産し、後継者がいないものもある。その状況で、ひたすら現状維持を目標として税金を投入するのは良くないだろう。新しい基幹産業に向かうようでなければ未来はない。
食料でも、モンサント問題にみられるように、第一次産業とばかり言ってはいられない。遺伝子産業の側面がある。
鎖国しても生きていけるだけの衣食住、医療、移動手段、エネルギー、情報を確保しておきたい。
そのような目標があれば、教育の軸も定まるだろう。
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