真摯(しんし)な対応が求められる地元説明会で、防衛省の職員が、まさかの居眠り。 住民の怒りが爆発した。

ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備に関する調査にミスがあった問題。
真摯(しんし)な対応が求められる地元説明会で、防衛省の職員が、まさかの居眠り。
住民の怒りが爆発した。
地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画をめぐり、8日、候補地となっている秋田市で行われた住民説明会。
防衛省の関係者たちには、冒頭から厳しい意見がぶつけられた。
地元住民「説明の部分は、今回していただきたくない」、「司会者の判断で勝手にやっていいのか!」、「帰れ!」
怒りをあらわにする住民たち。
その原因となっているのが、現地調査のデータに誤りがあったこと。
岩屋毅防衛相「今般の誤りは、断面図における高さ・縦軸と、距離・横軸の縮尺が異なっていたことに気づかないまま計算した」
イージス・アショア配備の候補地選定において、「秋田市の新屋演習場が、東日本では唯一の適地」としてきた防衛省。
しかし、その根拠となる、ほかの国有地の調査データに複数の誤りがあった。
説明会では…。
防衛省担当者「調査全体の信頼を失墜しかねないと、強く認識しています」
データの誤りについて謝罪をしようとしたが…。
地元住民「それはもう、信頼がなくなったと言ってるでしょ!」、「意見も聞かないで大丈夫ですか」
そして、防衛省職員のある振る舞いについて、住民たちの怒りが爆発した。
画面の右端に座る男性職員。
一瞬、頭が、不自然な動きをした。
すると、再び、頭がかくっと右へ。
居眠りをしている様子。
これに、住民たちが気づかないわけがない。
真剣な場でのまさかの居眠りに、住民は…。
地元住民「後ろの席の一番右のあなた、居眠りしてましたね。何考えてんだ! われわれの人生がかかってるぞ!」
防衛省担当者「す…すみません…」
住民との溝は、より広がってしまった。
住民に理解を求めるどころか、溝を広げることになった防衛省。
翌日の説明会でも、釈明に追われた。
防衛省担当者「説明会という非常に重要な場におきまして、このような行為を行ったこと、本人も深く反省しており、私からも深くおわび申し上げます」
10日の国会では、立憲民主党の蓮舫議員が、岩屋防衛相を追及した。
立憲民主・蓮舫参院議員「作った報告書に間違いが9カ所も発覚し、配備適地とされる秋田での8日の説明会で、防衛省の職員が居眠りをして市民の怒りを買った」
岩屋防衛相「誠に緊張感を欠いた不適切な行為であったと思います。二度とこのようなことが起こらないよう、指示を徹底してまいりたい」