一般的にいって、抗うつ薬では、軽い薬は作用も副作用も軽く、強い薬は両方とも強い傾向にあります。そうすると、軽い薬で効く人に強い薬を無理してのんでもらうことは馬鹿げています。ですから、多くの場合は、はじめは弱い薬で効くかどうか試してみて、効きが悪ければ、少しずつ、強い薬に切り替えていくことになります。いろいろな薬を試してみて初めてその人に合う薬が見つかることが当然あるわけです。はじめにのんだ薬がたまたま合わないために、合う薬が自分には無いと思ってしまう人が時にいらっしゃるようですが、早合点せず、まず、医師に相談することを強くおすすめします。
また、薬が徐々に増えることについて、症状が悪くなっているから薬が増えるのだと思い込む人もいます。
そうではないのです。
軽い薬を少量から始めて、標準量または適量まで調整するのが普通の使い方です。