人間の脳の機能再生の原則
人間の脳は成長に応じてレンガが積み上げられるように
下位機能から順序良く作り上げられると考えられている
脳血管障害が典型的であるが
脳神経組織が障害を受けた場合に
レンガの一部が縦にも数列、横にも数行壊れる印象である
別の例えで言えば、
40階建てのビルの火災が起こったとして、
20階から25階まで被害を受けたとする
その場合に、修復を考えるとして、
やはり、下から順番に積んで行かないとうまくないと思うだろう
だから機能回復訓練にあたっては
下位機能から上位機能に向かって、徐々に回復させてゆく必要がある
問題はどの機能が下位機能であるのか
見極めることである
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上位機能はたいていは下位機能を使う命令によって構成されているので、
下位機能がうまく実行されていないと上位機能もうまく実行されない
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いわゆる良肢位の固定と考えて
下位機能の回復を目指さない方法もある