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年を取るとこんな風ですよという元気の出ない話
風邪気味になって
食事もおっくうで本を読んでいても寝てしまうので
いっそのこと寝ようと思って早く布団に入ると
今度は横になっている時間が長すぎるせいか腰が痛くなる
痛くなる延長はぎっくり腰だから気を付けて
ベッドに長時間いることは回避するようにした
そんなこんなでぼーっとしていたら
右足の中指を何かにぶつけた
非常に痛かった
2,3日して風呂に入って足を見たら中指が黒くなっていた
ずいぶん強くぶつけたものだと思いつつ
しかし若い頃はぶつけてもこんな風にならなかったなと思って老化をしみじみと受け止めていた
ところが一週間くらいして左足の薬指が痛むようになった
歩いていても痛い
また黒くなっているかなと思ってみてみるのだが色は変わりがない
痛みは強くて、歩くと痛いし、風呂で洗う時も指の付け根を洗う時に痛みがある
いつぶつけたのだろう、変だなと思っているうちに
足底部全体に痛みが広がった
あれあれと思っていたらそれは2日くらいで収まった
その後も色の変化はなく歩くときに少しだけ痛みがある
ぶつけた記憶がないのは寝ぼけているときにぶつけたのかもしれないが
このように長引く痛みであれば、その時はっきりと目が覚めるはずだと思うのであるが
そのような記憶もない
一時的に睡眠を長くしたときに
夢を見るようになった
いつもは睡眠を短くしているので夢を抑制しているらしい
夢のことをあれこれ考えているとこれもまた意味のある事のように感じたりする
日記などつけたくなる
古い時代には靴もないだろうから
歩いて足を痛めることは多かっただろうと思う
江戸時代などであればくぎを刺したりしたのではないだろうか
そういえば先日、歩道に、画びょうが針を上にして落ちていたのだが
誰かが落としたものだろうか
古い時代であれば歯は自然に抜け落ちたものだろう
感染症で死ぬか、栄養が悪くなって死ぬか、整形外科的なけがで死んでしまうか、
そのような人がたぶん多かっただろう
うまく育って20歳くらいになり子供を産んで育てて30歳くらいでもう任務終了ではなかっただろうか
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おまけに体が急に固くなったみたいで
動くときにもお能のすり足で動くのが一番いいみたいな感じ
風呂に入ってあちこち手を伸ばすと痛い
肩の筋肉と筋膜が凝り固まっている感じで痛くて伸ばせない
「かたまった」という表現がぴったりする
最小の動作で動いているお能の気持ちがわかった
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それから一週間くらいして、
体の痛みはだんだん取れてきてだるさも軽くなった
なによりぐっすり眠れるようになった
残っているのは左足薬指を中心にした痛み
右肩を使おうと伸ばしたときの痛み、右の人差し指の軽い痛み
多分、四十肩とか五十肩とか言われているものに近いのだろうと思う
関節可動域が制限されている
幸いなことに膝の痛みなどはないし腰も異常はない
常時眠いのは続いている
また暑さ寒さに追随して調整してゆく機能が低下していて
すぐに暑すぎるようになり、すぐに寒すぎるようになる
運動不足もあり、体がいつも寝たままの状態なのだろう
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