日本産婦人科医会はこのほど、首都圏を中心に風疹流行の兆しが見られることから、20週までの妊婦に対し、風疹に罹らないよう、また風疹患者に接触しないよう注意を喚起する緊急の警告文を同会ホームページに掲載した。現在風疹に罹っているのは特に30-50代男性で、大人から大人に感染しているとし、夫を含め、周囲の風疹感染者の有無に注意するよう呼びかけている。
警告文では、妊婦に対し、速やかに風疹の抗体検査を受けて免疫の有無を確認することを求めている。妊娠中は風疹のワクチンを受けられないため、風疹に対する抗体価が陰性あるいは低かった場合は人混みを避け、家族や職場の同僚など、周りにいる人には罹患歴、予防接種歴を確認してもらうことが大切であるとしている。
さらに、成人の多くは軽微な症状であれば、出勤するケースが多いと指摘。産業医や保健師など職場の健康管理者に対しては、風疹の疑いのある人を診たら出勤を控えてもらい、風疹患者と妊婦の接触が決して起こらないように、厳重な管理を呼びかけている。