“ガリレオの思考実験どうして一円玉と鉄球が同じスピードで落ちるのはどうして何故なの?つまり一円玉は根本的に鉄球なの?
まずは、↓の前提Aが、正しいと仮定しよう。
前提A:「『重い玉』と『軽い玉』では、『重い玉』の方が早く落ちる』
で、つぎに、『重い玉』と『軽い玉』を紐で結びつけて、落下実験を行ったとする。
そうすると、
・『重い玉』は、速く落ちるのだから、『軽い玉』を↓に引っ張る。
・『軽い玉』は、遅く落ちるのだから、『重い玉』を↑に引っ張る。
ようは、『重い玉』の方が速く落ちるが、結局は、『遅く落ちる軽い玉』という足手まといを引っ張って落ちることになるため、
『重い玉1個』のときより、遅く落ちることになる。
というわけで、紐付の『重い玉』と『軽い玉』は、「中間ぐらい速さ」で落ちる、と結論できる。
だが、それって、おかしくないだろうか?
だって、『重い玉と軽い玉を紐で結んだ物体』をひとつのカタマリとして考えるなら、あきらかに『重い玉』よりも重い。
だから、『重い玉だけ1個』を落としたときより、速く落ちるにきまっている。
なのに、上記の結論では「ひも付きの2つ玉」は、
『重い玉』より遅く落ちることになってしまった。
ありゃりゃ、おかしなことになってしまった。
ということは……。
前提Aが間違っているのである。
「『重い玉』と『軽い玉』では、『重い玉』の方が早く落ちる』という前提は
成り立たないのである。
だから、前提Aの反対である「重い玉も軽い玉も同じ速さで落ちる」が、正しい前提になる。
という思考実験から、ガリレオは、この事実に気がついたのだ。”