体験の主体をfとして時間tを年として入れるとf(t)で
一年前の体験主体はf(t-1)
客観的体験をS(t)として、f(t)がいまS(t-1)を考えている場合の回想内容を主観的体験T(t-1)とする
S(t-1)とT(t-1)が一致しないのは当然のことでそれがf(t)の特性である
時系列で言うと
f(t-1)にS(t-1)が作用してf(t)ができる
f(t)が客観的体験S(t-1)を語ると回想T(t-1)となる
治療者Txが知ることができるのは主体f(t)と回想T(t-1)であるから
問題はその二つから客観的体験S(t-1)を知り、
さらに主体f(t)と客観的体験S(t-1)から過去の主体f(t-1)を知ることである。
次にf(t)は客観的体験S(t-2)を回想T(t-2)として語る
そこからS(t-2)を知り、
そこからf(t-2)を知ることができればよい。
この部分は漸化式のようにf(t-1)が語るという構造になっていない。
これを繰り返すことで、f(0)までさかのぼると、
体験以前のfを知ることになる
そしてそこから主体の成長を再構成することができる