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「現在のこの人の考え方や感じ方」に「現在の環境」が作用して、
経験により学習したり訂正したりして
「未来のその人の考え方や感じ方」が成立する。
どういう考え方や感じ方に、どういう体験・環境がどういう影響を与えて、
結果として、どのような考え方・感じ方になったかと
数式で表現できるような確定的なものは今のところ困難である
しかし大変大雑把に考えて
現在のその人+1年間の環境=1年後のその人
と言えるだろう
そして
現在観察できるのは、「現在のその人の考え方や感じ方」である
また
ここ1年位のその人の環境については比較的把握しやすい
だから
うまくすれば1年前のその人については理解することができるかもしれない
ここから一年ごとに遡ればよいわけだから
最後にはその人の考え方・感じ方の原型に行き着くだろう
だいたい生まれて3年位は社会に出ていかないのだから
家庭の中での考え方や感情がその人を支配する
それが原型になるだろう
つまり最初の3年は環境がそのままその人になる傾向にあるだろう
とは言うものの、兄弟でも双子でもかなりの差が生じるようで
やはり人間の生まれたばかりの原型には個性があるのだろうと思う
それも、上のように、差分を計算していけばなんとかなりそうである
しかし問題は
1年ごとに遡るとして、どのような環境があり、どのような主観的体験をしたのかということを
現在の脳が語るという困難である
現在の脳というバイアス、すなわちフィルターを透過して語られる経験であるから
それはこの一年の体験そのものではない
しかしまた、そのように主観的に語るという事実から、
現実に何が起こったのかを語ることはできるのかもしれない
「現実」を「現実によって変化させられた人間」が語るのであるから、「語られた現実」は変化を受けているが
そこはうまく計算すれば(それが困難だとは思うけれども)
「現実」を算出できるし、したがって、1年前の「その人」を算出できるだろう
うまく表現できないが、そういうこと
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