春だ花だと言って騒ぐのは 安売りだと言って騒ぐ大衆と同じである

桜は満開で
今日、散り始めた
花を惜しむ
惜しむ心は写真やビデオを撮影するのだが
今年はそんな気にもなれない
過去に散々撮影したが
ネット上に無限に存在する素晴らしい写真があれば充分だ
撮影するまでもない
さらには
見るまでもない
私が見ても見なくても桜は咲いて散る
桜は咲いても散っても私は生きる
感慨はあるが感慨に溺れることはない
春だ花だと言って騒ぐのは
安売りだと言って騒ぐ大衆と同じである
避暑地の別荘のようなもので
夏の盛りに行く気などしないのである
真夏に家人が掃除に行く、それだけのことで、私には関係がない
君たちはどう生きるかというが
そんなことは召使いの問題である
人生も恋愛も春も花も
召使いが愉しめばそれで良い