ブチ切れる体質を改善、役立つ5種類の記録

 怒る必要がないことには怒らない考え方に変える「体質改善」には、出来事を客観的に捉えられる記録(ログ)が役立つ。ここでは5種類の「ログ」を紹介しよう。ログを書いたり見直したりすると、自分が意外なこだわりに固執して怒っていることに気付くかもしれない。体質改善をしながら許容できる範囲を広げてみよう。許容できる範囲が広がることは、自分の器を大きくすることでもある。
1 アンガーログ
 怒りのマネジメントは、怒っている時の自分について知ることが第一歩となる。怒りの記録を書き出した「アンガーログ」を作成してみよう。日時、場所、何があったか、思ったこと、怒りの温度をつけてみる。自分の怒りの傾向を客観的に知ることができる。
2 べきログ
 怒りの正体である「べき」と向き合えると、怒りの感情とより上手に付き合えるようになる。自分が信じている「~すべき」「~すべきではない」を書き出した「べきログ」を作成してみよう。怒りの原因になる「べき」を知ると、自覚していなかった意外なこだわりも知れる。重要度を数値化して、低いものは手放してみよう。
3 変化ログ
 自分がこう変わりたいと思う姿と、そのために必要な現実的な取り組みを書き出す。これが「変化ログ」だ。自分はどうなりたいか、いつまでに何をすれば良いか。目標と行動計画を決める。変わりたいと思いつつも、なかなか行動に移せない人にオススメだ。
4 ストレスログ
 うまくいかない出来事が重なるとストレスがたまり、怒りっぽくなってしまう。ストレスを客観的に見るため「ストレスログ」を書いてみよう。イライラすることを、重要か否か、自分でコントロール可能か否かで四つに分類する。自分がコントロールできるものは積極的に取りかかり、コントロールできないものは受け入れる心構えを持とう。
5 ハッピーログ
 怒りっぽくなっている時は、喜びや楽しさを感じにくくなる。あえて「幸せ」にフォーカスし、出来事を書き出した「ハッピーログ」を作成してみよう。イライラすることばかりだと思っていても、実は嬉しいこと、幸せだと感じられることもたくさんあると気付ける。