雨を貯める木というのがある
雨が降った時に雨宿りをしても雨にぬれることはない
豊かな葉は雨のしずくをたっぷりと貯めこむ
その後で時間が経つに連れて
雨のしずくが少しずつ樹の下に降り続く
それは空からの雨がやんでしまってからもしばらく
少しずつ長時間に渡り、樹の下では雨が降っている
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人の心に起こる傷と底からの心の傷の治癒はこの雨の樹と似ていると思う
電気で言えばコンデンサーのようなものだ
一度にたくさんを貯めこんで、時間をかけて徐々に回復してゆく
そういえば、傷に対しての人間の反応はやはり似ていて、
傷を受けるのは一瞬であるが、その後時間をかけて少しずつ修復のプロセスが進行する。
一度、傷は傷として、受け止める機能が心にはあるらしい。
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しとしとと、降り続く雨に耐えることで、治癒は進行する