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トランプ氏の当選後初めての記者会見というのがあったのだが
心配されていた通りに敵対的でひどいものだった
メディアの記者もひどいではないかと言われれば
それもそうに違いはないが
それにしても、これまでの慣例のラインを守るくらいはできたのではないかと思われる
それをしないというところが
トランプ氏らしいところではあるが
それがよくて選ばれたという意見はやはり説得力がない
前日のオバマ大統領の最後のスピーチが評判が良かっただけに
一層不安と落胆をあおるものになったと思う
イギリスのEU離脱、欧州各国での極端な右傾化、移民排斥主義、
そうしたこととトランプ氏の大統領当選とが同じことと考えられている
論点はグローバル主義への、没落した中産階級の嫌悪、とまとめられるのだと思う
現在のエリートたちがグローバル主義を推進しているのだから
その流れに反対するために極端な右翼化とかポピュリズムを
人々は選んだのであるが、それは民主主義の危機であるとの論調である
たしかに、トランプ氏にしても、各国の右翼系指導者にしても、
尊敬できる人格であるとも思えない様子はある
そうはいっても、ほかに選択肢はなかったのだとの言い分もある
しかしたとえばサンダース氏の考えはどうだろうか
グローバル主義や新自由主義の弊害と言っても、
それを是正するために極端な民族主義や保護主義に走る必要はなく
合理的な対策があるのだというものだった
つまり、現在は資本が儲けすぎているので、課税を強化して、
その分を中産階級の所得に回すという考えである
保護主義とかアメリカ・ファーストとかの考えよりはずっとまともだし、
サンダース氏の提案の一部をまず最初に試みるべきではなかったかと思う
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それにしても、トランプ氏にはもう、うんざりといったところである
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メキシコ工場はやめてアメリカに工場を作り、雇用を確保するというのは、
メキシコの雇用を減らしているのだし
アメリカの産業構造の革新を遅らせるだけだろう
メキシコ工場はやめてアメリカに工場を作り、雇用を確保するというのは、
メキシコの雇用を減らしているのだし
アメリカの産業構造の革新を遅らせるだけだろう
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正直な話、仕事がないというアメリカ人は、メキシコの新工場の労働者になる希望をして
面接に臨み、メキシコで就職した方がいいに決まっているだろう
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