香港(CNNMoney) 米IT大手のフェイスブックとグーグルは14日までに、太平洋を突っ切り香港にまで至る巨大海底ケーブルを敷設する計画を発表した。運用開始は2018年になる見通し。
計画では、米西海岸のロサンゼルスから香港まで8000マイル(約1万2800キロ)を超高速ケーブルで結ぶ。両社とも中国本土での営業は認められていないが、特別行政区である香港では両社のサービスを利用でき、アジアのネットワークの結節点となっている。
両社は毎日、膨大な量のデータを取り扱っている。こうしたIT企業は通信会社に頼るよりも、世界中に情報を伝送するためのインフラ敷設を自社で行うことが増えている。
フェイスブックは既に、米マイクロソフトと共同で大西洋に巨大な海底ケーブルを敷設する計画を進めている。グーグルにとっても、今回の太平洋ケーブルは同社が関与する6つ目の海底ケーブルとなる。
グーグルによれば、今回のプロジェクトで敷設する海底ケーブルは、米大陸とアジアを結ぶ他のどのケーブルよりも通信容量が大きい。高解像度での大陸間ビデオ会議を同時に8000万件開催した場合にも対応できるだけの容量を備える見通しだという。
両社は今回のプロジェクトで、ほとんど知られていない香港企業「パシフィック・ライト・データ・コミュニケーション」と協力する。同社の会長は「グーグルやフェイスブックといった世界的なテクノロジー企業が共同出資者になったのは本当にうれしいことだ」と述べた。
2016.10.14 CNN