月: 2016年10月

これはもう、「法の支配」とはおよそ無縁の、権力による統制システムそのものですね。「法の番人」の頂点にあるはずの最高裁判所の司法行政部門である最高裁事務総局のエリート裁判官たちが、「法の支配」を有名無実化する判決統制、思想 … Read more 「法の支配」ではなく「人の支配」　表と裏の二重構造になっている上、本当の中枢、意思決定機関がどこにあってどのように意思決定が行われているのかがよくわからない

実は、重要なのは、議論ではなく、担当局が発表する「局見解」なんです。各問題群検討の最後には、民事局（この小説では、民事・行政局共催の協議会なので、行政局も）の課長たちが、すでに書面にまとめられている局議の結果を、「局見解 … Read more 実は、重要なのは、議論ではなく、担当局が発表する「局見解」なんです

裁判官協議会が、暗黙の、最高裁事務総局の方針、意向伝達機関として機能している 最高裁が、建前上は、裁判官の自由な協議を行う場として、やってきた 裁判官協議会のあらましについて説明しましょう。協議会を主催するのは、最高裁事 … Read more 裁判官協議会が、暗黙の、最高裁事務総局の方針、意向伝達機関として機能している

弁護士数激増にもかかわらず民事事件新受件数は逆に減少し、ことに複雑な大きい事件が減っている傾向、そして、やはり2000年度以降の3回の大規模アンケートで民事訴訟利用者の満足度が2割前後とやはり惨憺たる低さであることは、ど … Read more 弁護士数激増にもかかわらず民事事件新受件数は逆に減少し、ことに複雑な大きい事件が減っている傾向、そして、やはり2000年度以降の3回の大規模アンケートで民事訴訟利用者の満足度が2割前後とやはり惨憺たる低さであることは、どう説明するのでしょうか？

「法の支配」とは無縁の、上命下服、上意下達の見えざる過酷なシステムがある きわめて巧妙かつ複雑なシステムですよ。すべてが、「見えざる手」によって絶妙にコントロールされている。ある意味、芸術的ともいえる思想統制です。まさに … Read more 芸術的ともいえる思想統制

しかし、この人事の本質は、さっきも申し上げたとおり、全国の裁判官、とりわけ原発訴訟担当裁判官に対しての、はっきりとした「警告」です。 この異例の人事のもつ意味は、どんな裁判官でも、ことに人事異動や出世にきわめて敏感な昨今 … Read more 人事面で報復を受ける、不遇になる可能性が高い

最高裁事務総局は、問われれば、「この裁判官たちの人事も定期の普通の異動であって、特段の意図はない」と答えるでしょう。そこに込められた主観的意図を「証明」することは難しい。しかし、少なくとも、「事実」を報道し、それに適切な … Read more 「この裁判官たちの人事も定期の普通の異動であって、特段の意図はない」