天皇の生前退位の問題
高齢だから疲れるというのだが
そもそも各種会合に出席して挨拶したり
被災地を訪問して被災者の前にひざまづき声をかけることを
法律は想定しているか
思い出したのは
自衛隊のヘリコプターが米軍基地建設のために重機を運搬したニュース
自衛隊が何をしていいか悪いかは
法律に書かれていて
やってもいいことが列記されている。
その中に、自衛隊のヘリコプターが米軍基地建設のために重機を運搬するということは書かれていない
天皇の行動についても
なすべきことが列挙されていて
それ以外のことは原則してはいけない
という解釈になっているはずだろう
すると各種会合に出席して挨拶したり
被災地を訪問して被災者の前にひざまづき声をかけることは
主に「国民の統合の象徴である」という抽象的な表現を
具体化してものと考えることができるが、
その具体化の仕方は正しいかどうか、検証が必要である
ひょっとしたら、象徴としては何もしないでも良くて、
その他、法律に書かれている行為をなすことが求められていて、
それ以外は行為しないことが求められているのかもしれない
それが右派の一部の主張であり、
つまりは、自衛隊は何をしてもよいかと
天皇は何をしてもよいかが、
同一平面上にあるということである。
定められた限定された行為だけを行い、
その中でも疲れるものがあったら摂政が行う、
それはそれで筋が通っているのである。
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時代が変わって、右翼的、国粋主義的、ファシズム的天皇が登場したとすれば、
右派の人たちは、象徴の役割を果たすために必要な行為であると主張して、
法律に書かれていない様々なことを行為することを天皇に許すだろう
逆に、その場合、左派の人たちは、
法律に書かれていること以外は天皇はしてはいけないと主張するだろう
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被災地を訪問してお言葉をかけるという場合、
何か間違いがあってはいけないし、
全ては円滑に進行しなければならないから、
リハーサルも万全だし、やらせも仕込みもサクラも当然活用する
前歴や家族歴を参考にして、近付けてはいけない人も指定するのだろう
それでやっと、テレビではえる映像がとられることになる
さて、その場合、宮内庁と地方のお役所、そして関係団体の役割、予算の指定、褒章の問題、
宿泊施設や移動手段の問題、規制しなくても変なことをしないマスコミの育成、
関わる人全般に渡る守秘義務の徹底、
あれこれ考えると、
スタジオで撮影して、CGで完成させて、それを放送すれば一番良さそうだ