愛される話者であるか?

欧米と日本の「弁論」で、最も異なるポイントの1つが、この「愛される話者であるか?」という部分にあります。
 そして、これを記すと反感を買う可能性があるかと思いますが、事実なので記せば、この「愛される話者」の能力を持っていることが「教養人」の必須の能力として、欧州では現在もしっかりと受け止められている。
 逆に言えば、口をトンガラかして屁理屈を捏ね、論破はするけれど絶対に愛されない」という話し手は、しばしば「無教養」な人物と見なされてしまう。