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今日はお昼のうちに日当を貰いに行きました。二日分で一万三千円貰いました。こうやってすぐに貰いに行くから地獄のループから抜け出せないのです。二十代の労働者も五十代の労働者も分かっているのです。僕らはみんな分かっているのです。でも仕方ないのです。貯蓄出来ている日雇いを見たことありません。
荷揚げ屋さんの仕事ぶりを見ていると泣けてきます。一万円も貰えないのに黙々とボードを運び、歯を食いしばります。かなりしゃくれていました。誰に感謝されるわけでもなく、通行人からは苛ついた視線を受けながらひたすらに、ただひたすらに運びます。目だけはギラついて。でもフケがすごい。僕はそんなしゃくれを見つめながら思いました。結婚していて欲しいと。
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