赤血球の酸素を運ぶ機能もきわめて効率が悪いので、フレイタスはそれを最適のレベルにするべく設計し直した。彼が設計したレスピロサイト(人工赤血球)を用いれば、人は酸素なしで何時間も生きられる
レスピロサイトによって酸素運搬能力が大幅に向上し、ナノボットに酸素の供給と二酸化炭素の除去を任せられるようになれば、肺がなくても生きていけるようになるだろう
栄養補給用のナノボットが体内へ栄養を運び込む一方で、排泄用ナノボットもまたみずからの役目を果たす。そんな革新的方法が進めば、腎臓のように血液中の不純物を濾過する臓器は不要になるだろう。