「置かれた場所で咲きなさい」というのは
奴隷の道徳だという考えもあるが
別の考え方をすることもできる
赤ん坊として生まれて
様々な人体の機能を調節し身につけてゆくのであるが
その気候や風土に応じた適応をするはずだろう
それなのにたとえば18歳で全く違う環境に移動することは
リスクが大きいだろう
温度湿度から始まって
食べ物、寄生虫、細菌、ウィルス、腸管内細菌そう、そうしたものに違いがあるはずだ
また文化的にも違いがあるはずで言葉や行動の習慣に違いがあるだろう
自分の人生を設計するときに
祖父と同じ程度の人生が待っているのだろうと考えるのは適切だと思う
人類は長くそのような暮らしをしてきたのだし
そのような暮らしに適応して進化してきたはずである
ところが産業革命期に
農業地帯から都市部に、若年労働者の大量移動が発生した
この時に脳が適応しきれなくて20歳周辺で発病する妄想性疾患が始まったのではないかと考える
そんなことも考えると
置かれた場所で咲きなさいというのは
実に深い意味のある言葉なのかもしれない