幻聴なども
小説、ドラマ、映画などでは
ありうることとして、病気ではないものとして、描かれて、受容されることが多い
小説で、不思議な声が聞こえる少女がいたとして、
それは病気だから治療してねというのでは
物語にならない。
一方で、現実世界で、生活の中に幻聴が入り込むと、
昔は、それは精霊のお告げかもしれないとか言ったりしたものだが
現代では、病気だから治療しなさいとなってしまう
現実の病気の場合には、単に不思議な声が聞こえるというだけではなく
脳の異変が続いて怒ることが多いので
やはり治療した方がいいのだけれども
それにしても、小説、ドラマ、映画などでは大幅に許容されている
一つには、小説、ドラマ、映画などでは妄想する力が必要だからなのかもしれない
妄想を妄想だと現実と区別する能力は保持しておいて
その上で妄想を楽しむという能力なのだろう
だから、小説、ドラマ、映画などでは妄想や幻聴は必要な要素として受容されるのだろう
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私には幻聴が聞こえる
という事態と
「私には幻聴が聞こえる」という妄想を私は抱いている
という事態とを
原理的に区別できるだろうか