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あまり理解されてないのですが、「ぴあ」は、ハリウッドの大作も、8ミリの自主映画も同じ扱いでスケジュール表に並ぶことに意義があります。創刊スタッフの一人が言っていたことですが、「ぴあ」の作り手はそれこそを狙っていました。
「個々の映画に対する評価をせず、漫然と情報を並べている」とマイナスにしか評価しなかった人たちもいたのですが、作品に対する評価を加味して扱いに差をつけると、宣伝力のある作品が大きな扱いになって、宣伝力のない作品は掲載さえされなくなるのが常です。話題になるものは連鎖的に紹介されて、いよいよ話題になる。現に映画でも本でもCDでもそうなっています。
メディアが作品の是非を判断することなく、読者に委ねることによってこそ、金のない作品、無名の作品にチャンスが巡ってくる。
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