フクシマの後始末 分からないことばかりである

アメリカの昔の記事を読んでいると
「日本人は広島と長崎を経験し、しかも第五福竜丸なども経験していて
核が人間にもたらす災には、世界で一番敏感なはずだ
チェルノブイリの時にも特別な関心を持って情報を集めたのではないか
しかも、原子力船むつの失敗、高速増殖炉もんじゅも複数回の事故、
青森県六ケ所村とか茨城県東海村での様々なレベルの事故の経験がある」 

「そして勤勉で優秀な民族なのであるから、フクシマの未曾有の事故から
なんとか道を見つけることができるのではないか。
日本人にできないなら、誰にできるというのか」
なんていうように、相当持ち上げているものもある。

しかし、アメリカの人々の関心は、
「日本で事故を起こしたのと同じ型のGEの核発電所がアメリカに何個もある」
ことだという。それは怖いわ。

そして「GEで35年前に原発を設計した技術者たちが、
冷却システムに欠陥があると警告したのに無視されて、
抗議の意味で辞職したという報道がある。」と紹介されている。
これも怖い話であるが、日本はこれを真剣に検討して、克服したのかな。
今回のフクシマの事故と関連はないのかな。

冷却システムを改善していれば、全電源喪失に際しても、
もうすこし良い結果になっていたかもしれないではないか?
所詮専門外の事なので推測を述べるしかないのであるが。

そして最近の様子では、帰還者の報道だけがなされていて、
フクシマの施設自体はどうなっているのか、
なにも伝わってこないような気がする。
調べてみればいろいろと情報はあるのかもしれないが、
夜のニュースショーを見ている限りでは何も伝わってこない。

いつだったか、フクシマの現状を把握しようにも、放射能が高すぎて、
人間は立ち入ることができない、
そこでロボットを入れて、計測したり映像を送ったりしたいというのだが、
それも放射能が高くて難しい。
まず内部の様子を探るためのロボットの開発が進められている、とかの話で、
これもとても不正確な表現なのかもしれないが、そんな印象を持った。

辛辣な人は
泥縄どころか
泥棒を捕まえて、縄に適した稲の品種改良を始めるようなものだねと言う。

何か対策するからそこに放射性物質がとどまるのであって
ますます解決不能になる
なにもしないで空中や海中に拡散してしまえば
それが一番だという
ブラックな意見もあって
いやな話だと思う

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新しいニュースとしては、
東京電力は、2016年5月二十六日、二十七日に開かれる主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の開催中、福島第一原発での、原子炉冷却や汚染水処理、パトロールなど止められない作業以外の、汚染水タンク建設などの作業を休止することを決めた。東電は「要人が集まるサミットの期間中、なるべくリスクを減らしたいと当社の判断で決めた」と説明している。

解説としては、
じゃあ、普段の日本がどれだけ危険なんだよ
という普通の感想から
これは、原発作業員の中に、素性の知れない人が混じっていて、なにか起こす危険もあるんです
という意味なのだというものもあって、
また、地震が続いていて、巨大断層との関係は明白な、鹿児島川内原発も愛媛伊方原発も止めないのに、
サミットなら「リスクを減らすのか」とか
いろいろ

でも、一体、この場合の「リスク」って、なんだろう
「汚水タンク建設などの作業」にどんな「リスク」があるっていうのだろう
分からないことばかりである