もちろん、メディアリテラリーが大事、
簡単に騙されるのは自分の責任、
というのは分かるのだが
では実際に何を信じても良くて、何は信じてはいけないかをどうすれば判別できるというのだろう。
その判別の仕方さえ
メディアから学ぶのだから
原理的に無理だ
書物でも、先生や先輩でも同じこと
そうしたものの偏りや間違いをどのようにして知ることができるというのだろう
そして自分の理性に頼れという考えに行き着くが
自分の理性よりも高性能の理性を所有しているという他人をいつも見せられているので
理性を信じろということは、ごく一部の最高の理性(のふりをしている人)を
無批判に信じることと同じである
現代のベートーベン事件が分かりやすいと思うが
本物と偽物を見分けることが仕事であるはずの人たちが
そんな能力は全く無いことが
よくわかった
ただのインチキ商売だった
裾野の広い、比較的批判されにくい、しかしバカバカしいほどインチキな商売である
同じ構造が
かなり広い裾野で
広がっているのである