仏には 桜の花を たてまつれ 我がのちの世を 人とぶらはば

仏には 桜の花を たてまつれ 
我がのちの世を 人とぶらはば
  ~円位法師 『千載和歌集』 巻17-1067 雑中
仏には桜の花をお供えせよ。
私が成仏した後の世を、誰かが弔ってくれるならば。
願はくは 花の下にて 春死なむ 
その如月の 望月のころ
  ~西行 『続古今和歌集』 巻17-1527
願いが叶うなら、花の下で春の季節に死にたいものだ。
如月の満月の頃に。