「巣立ちの歌」
村野四郎作詞・岩河三郎作曲
花の色 雲の影
懐かしい あの想い出
過ぎし日の 窓に残して
巣立ちゆく 今日の別れ
いざさらば さらば先生
いざさらば さらば友よ
美しい 明日の日のため
風の日も 雨の日も
励みきし 学びの庭
かの教え 胸に抱きて
巣立ちゆく 今日の別れ
いざさらば さらば先生
いざさらば さらば友よ
輝かしい 明日の日のため
ーーー
美しい明日の日のためと歌っているうちに
原爆は落ちて
サリンは撒かれて
原発は全電源喪失
フクイチは爆発し
森林は年々喪失
北極の氷は溶けて
二酸化炭素の毛布は暑くなる一方
シェールガスを掘削するとあたりの水道からはメタンガス
ロシアではクリミアで原爆の使用を準備した
イスラムあたりで武器を手にした人々が殺戮を続けている
武器を供給したのは誰なのか
資金を供給したのは誰なのか
輝かしい明日の日のためと歌っているうちに
原発核燃料は処理不可能
オンカロでさえ問題
いつか誰かが完全な処理法を発見してくれるだろうと
promisingな論しか言えない
かの教え 胸に抱きてと歌っているうちに
閣議決定で戦争できる国になってしまい
愛国少年は八紘一宇を口ずさむ
こんどもまた、一体誰のためなのか、何のためなのか、何も知らされず、突撃である
納得できなくても突撃である