日本の霊長類研究ではもはや常識なんだが、ボスザルは存在しない
動物園のサル山は決められた時間に決められた量のエサが与えられるという
自然界にはありえない特別な環境環境。
そこでは力の強 いサルが先に多くのエサを独占するので観測した人間は
サル社会にはボスがいて群れを率いていると長く信じてきた
ところが野生の 山ではエサになる木の実や草はいたるところにあって、
手を伸ばせば口に入る。そのエサを優先的に食べるボスなんているはずがなかった!
石 川県白山のフィールドワークでそれに初めて気づいた
日本を代表する霊長類学者の一人、伊澤紘生(いざわこうせい)先生は
自分の発 見したその結論が、自分でも信じられなかった”