詩歌にとって大事なのは沈黙です

「詩歌にとって大事なのは沈黙です。短詩型文学は沈黙の度合いが大きいから、言葉が冗舌に陥らず強靱(きょうじん)になる。自分自身を超えて歌うためには、自分の体のなかにある冗舌ではなく沈黙に憑依(ひょうい)しなければならない。そうすることで初めて、個人の体験を超えた言葉が生みだされるのです」
詩人・佐々木幹郎