急速に発達する低気圧の接近で北海道は2016-2-29日、暴風雪で大荒れとなった。荒天は1日まで続き、特に日本海側南部の後志、檜山地方で数年に1度の猛吹雪の恐れがある。札幌管区気象台は不要な外出を控えるよう呼び掛けている。
29日午後11時までの最大瞬間風速は苫小牧市32.6メートル、白老町31.1メートル。十勝地方は大雪で、午後11時までの24時間降雪量は芽室町62センチ▽中札内村59センチ▽札幌市20センチ。帯広空港では積雪が観測開始以来最多の125センチに達した。新千歳空港では国内線計158便が欠航した。
帯広市では大型量販店の駐車場で軽乗用車の車内にいた契約社員(19)が一酸化炭素(CO)中毒で死亡。周辺は数十センチの積雪だった。
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北海道を襲った29日の暴風雪では、車の車内にいた人が一酸化炭素(CO)中毒で亡くなった。マフラーが雪に埋まり、車内に排ガスが流入した可能性がある。休憩中や運転中に遭遇したらどうするのか。
吹雪で視界が悪くなった場合、運転を続けると危険で、道の駅やコンビニエンスストアに停車して天候の回復を待つ。道路情報の確認には、北海道開発局の「北海道地区道路情報」や、寒地土木研究所の「吹雪の視界情報」などのホームページが役に立つ。
立ち往生したら、後続車の追突を避けるためハザードランプを点滅し、停止表示板を置く▽JAFなどのロードサービスや近くの商店、民家などに救助を求める▽避難場所や民家が近くになければ警察や消防に連絡−−といった対策を取る。
車内で待機する時は、一酸化炭素中毒の危険を避けるためにエンジンを停止する。やむを得ずエンジンをかける場合はマフラーが雪で埋まらないように注意。低体温症を防ぐため、防寒着や毛布、新聞紙などで体温が下がらないようにする。車内には毛布や手袋、防寒着、けん引ロープ、スコップなどを用意しておくことが大切だ。