富裕層と貧困層の格差の拡大が問題として取り上げられる
つまりは富裕層が他人の心を理解できない、故に貪欲である、故に富裕である、そういうことだろう
共感欠如、他者理解欠如である
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たとえていえば
庭から石油が溢れ出たとして
それはだれの収入になるのだろう
その家の法律上の所有者
その家の家族全員
その家の家族を含む血縁全員
その家を含む地域全体(地面から出たものだから。地域を徐々に拡大してゆくと国、世界)
所有権のさまざまな解釈から言えば、石油の利権は、土地の所有者だけのものであって、
その家族といえども関係はないとも言える
扶養義務や相続に限ってはいろいろと関係はあるともいえるが
扶養に大金はいらない
夫婦で努力して築いたものでもないから妻に支払う分は生活出来るだけで十分だ
いずれにしても、だれも苦労なんかしていないのに、格差が生じる
借家だったら、家主のものになりそうだ
しかしまあ、血縁なら同程度の生活を援助してやりたいとか
地縁なら同程度の生活を援助するとか
あっても良さそうな話である
当然ながら、貪欲資本主義者はそのような考え方はしない
他人に分け与えるのはあくまでチャリティである
そのときその本人は聖人のごとくである
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たとえば、一族の中に商売の天才や政治の天才が生まれたとする
このばあいは、地理的近縁よりも、遺伝子の近縁が重視されそうだ
しかし、その才能の持ち主が、
これは自分の才能であって、親戚も何も関係ないといえば、それで終わりだ
しかし、遺伝子というものは偶然そこに発生するものであって、
権利を主張するなどということは、現代の悪習であろう
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しかしながら、庭から石油が出た、一族の中に商売の天才が出たというならまだしもなのである。
一応、自分のものだという理由はあるように思える。
(それが怪しいもので、石油も才能も自分のものだと主張することには理由がないというのが
ここでの主張であるが。)
ただ単に国が紙幣を印刷する、それを何に使うかの決定権があったというだけで、関係者一同で山分けしているのはおかしい。
ただ国が税金を強大な徴税権を行使して集め、集まった場所に近い人達がそれを山分けする、それはおかしい。
庭の石油の所有権や、個人の創造物の著作権など、つまりは法律で恣意的に決められるものでしかない。
極端に言えば4000年前の漢字の著作権もありだろうし、全く著作権放棄の世界もありだろう。
どの成果が快適でどの世界が強欲だろうか。さまさまな権利関係の決定をしているのは誰だろうか。
当然現代の富裕者である。