"酒飲み先輩のお話
日本が高度経済成長を遂げていた頃
為替と関税障壁で日本を囲い込み
日本の内部だけで
インフレ、賃金上昇、物価上昇が起こるようにしていた
為替と関税で高い壁を作っておけば
あとは政府が調整して賃金と物価を調整する
年々の賃金上昇があれば終身雇用が維持できる
途中で退職するのも転職するのも損という制度を維持する
当然賃金が他国の賃金を追い越してしまうのだが
関税を高くしておけば他国の安い商品が入ってくることはない
移民が増えることが心配であるが
それも参入障壁を高くすれば良い、つまり、日本語が出来なければならないという条件で良い
賃金がどんどん高くなるというのは
実は錯覚であって物価もどんどん上がっていた
実質の賃金は大したことはないのだが
名目の国際比較では次第に大国になっていった
15年戦争での生産能力の荒廃により
敗戦当時は西洋列強とはかなり差が開いていたので
それに追いつくだけでかなりの高度経済成長を実現できることは明白だった
つまり、追いついてからあとは、何をしたらいいのか分からなくなるはずだ
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