不幸があまり大きすぎると

“不幸があまり大きすぎると、人間は同情すらしてもらえない。嫌悪され、おそろしがられ、軽蔑される。 同情はある段階までは降りて行くが、それより下へは降りて行かない。愛がその下へまで降りて行くのは、どうしてだろう。”
重力と恩寵 (ちくま学芸文庫) / シモーヌ・ヴェイユ