不幸

"この世界の隅々にまで浸潤している黒い巨大な不幸は
それに接する人間を次々に不幸にしてしまう
人間はこの不幸に飲み込まれてしまう

その点では何も考えない、何も知らない、完全に誤解している、妄想の中に生きている人が
幸せなのかもしれない

その人の嘆いている不幸は
この世界全体の不幸ほどは大きくないだろうからだ"