"ネットという気晴らしによって
本質的なメランコリーは薄められているのかもしれない
現代では
いくらでも孤独を生きることができるようになってしまった
また宗教による抑圧が弱い場所では
メランコリーも明るい色になるのではないだろうか
そして何より現代ではメランコリーは自分を病気と定義しないだろう
メランコリーはメランコリーなりに生きていけるのではないだろうか
生きていくのに不都合な「抑うつ」は何か別のものになっているような気がする
本質的なメランコリーが成立するためには
おそらく30年ほどの健常な成長が必要なのではないか
それ以前に成立する不適応はメランコリーとはいえない
単なる不適応である"