弁護士やジャーナリストなどでつくる実行委員会が主催する、「ブラック企業大賞2015」の授賞式が2015年11月29日、東京都内で開かれ、セブン-イレブン・ジャパンが大賞に選ばれました。
長時間労働による過労死、賃金未払い、パワハラなどを従業員に強いる悪質な企業を選出する同賞ですが、今年ノミネートされたのはセブン-イレブン・ジャパン、暁産業、エービーシー・マート、フジオフードシステム、明光ネットワークジャパン(明光義塾)、引越社関東(アリさんマークの引越社)の6社。
この中でも、セブン-イレブン・ジャパンは、フランチャイズ加盟店主の見切り販売を妨害するなど、過酷な搾取をおこない、そのしわ寄せが学生アルバイトに及び「ブラックアルバイト」が問題化しているとして、ブラック企業大賞に選ばれました。
このほか、「ブラックバイト賞」が、賃金をまともに払っていなかった個別指導塾「明光義塾」を運営する明光ネットワークジャパンに贈られました。
注目の「ウェブ投票賞」は、アリさんマークで知られる株式会社引越社関東が、ウェブ投票で他のノミネート企業を大きく引き離す11875票を獲得して受賞し、引越社関東は「アリえないで賞」にも選ばれました。
アリさん引越社関東は、邪魔な社員を追い出し部屋、顔写真付きチラシ等を駆使して追い込み、同従業員が加入した組合の抗議行動に対して、会社幹部らが会社本社の前で暴言を吐いたことで注目されたものです。