自分は、どこまでいっても自分

"若いうちは願望が先行するのはやむをえない。自分は鹿に生まれたのに、犬のほうが人気があるからといって犬になりたいと懸命にがんばったりする。でも、いくら努力しても鹿が犬になることはできない。 「夢はかなう」 「可能性は無限だ」 こういう考え方を完全に否定するつもりはないけれど、だめなものはだめ、というのも一つの優しさである。自分は、どこまでいっても自分にしかなれないのである。それに気づくと、やがて自分に合うものが見えてくる。 "