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日本人が断片的に知るヨーロッパ人のイメージからすれば意外な話は数多い。
フランス人は滅多に現金を持ち歩かず、ビール一杯でもカードで払う。スリが多いのに加え、所持金を人に見られるのがイヤだかららしい。
多くのイタリア人は自分を「イタリア人」と思ってない。地方意識がやたら強く、それぞれ「ジェノバ人」とか「トスカーナ人」と思っている。昔の日本人が「尾張の人」や「薩摩の人」だったのと同じだ。
ルーマニアといえば吸血鬼ドラキュラを思い出す人は多いが、当のルーマニア人はこの話をされるとひどく嫌がる。「日本と言えば『サムライ ハラキリ ゲイシャ』」と同じ。
バルト三国といえば旧ソ連崩壊の前後には三国ワンセットで語られたが、北のエストニアは北欧に仲間意識を持ち、南のリトアニアはカトリック国なので西欧に仲間意識を持ち、間に挟まれたラトビアは「俺ら三国で仲間じゃなかったのか?」とぼやく立場だとか。
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