"牡蠣の食中毒の原因
日本では小型球状ウイルス群SRSV(Small Round Structured Virus)とも呼ばれていたノロウイルスが 小腸で増殖する感染性胃腸炎を牡蠣の食中毒と言っています。
潜伏時間は12~72時間(平均1~2日) 腹痛、吐き気、おう吐、下痢、発熱があります。 通常3日以内で回復します。
ノロウイルスは冬期(11月―3月)に多く発生し、ウィルスが牡蠣などの中腸腺に蓄積されています。牡蠣は海中においてエラで呼吸する時に、プランクトンと一緒にノロウイルスを吸い込み、中腸腺に運び込んでノロウイルスを蓄積すると考えられています。
ノロウイルスは牡蠣の中では増えません。つまり牡蠣 によるノロウイルス食中毒防止には、牡蠣の鮮度は関係ありません。その牡蠣がノロウイルスを持っているかどうかなのです。どこで採れた牡蠣か、採れた時期が重要になります。生食は、とてもリスクを伴う食べ方なのです。
広島県では、これに関する条例があり、生食可能な指定海域が決められているのです。塩分濃度の濃さ、雑菌や大腸菌の低さ(大腸菌群70以下/100mlの海域)等生食用の厳しい審査基準を無条件でクリアした広島県の指定海域を清浄海域と呼ばれています。"