“生きることは不自然の極みだ。ちょっと気を抜くと安定状態である死へと滑落する。”

“エコノミークラスの狭苦しいシートに半日以上拘束されたって、目的地に着いて、知らない匂いを嗅いだ瞬間、ふかふかのベッドで八時間も眠った後みたいに元気になる。歩き回って死にそうなくらい疲れ果てても、一晩眠ればまた朝から元気に行動できる。 宿も、食べ物も、何もかもがゴージャスとはほど遠いけれど、最終日には帰るのが嫌で悲しくなる。 きっと、元気じゃないとこんな旅はできない。”