"夢を信じてまっすぐに進め
みたいな凡庸な表現があるのであるが
教育上、全く迷惑である
成功を目指すなら
実現可能な目標を持ち
方法論を確認し
人的コネクションを整えること
それだけである
特に実現可能な目標が大事だ
たとえば人類にとって核兵器廃絶が大事、原発廃止が大事、地球温暖化の阻止が大事、人口爆発の抑制が大事、食料確保が大事、自由が大事、癌の撲滅、病気全般の撲滅、いろいろある
しかしそういったものはどれもやや遠い目標であり、理想を抱く人間には良いのであるが、
成功には遠い
成功するには、猿で確認された肝臓の酵素を犬でも見つけようとか、白人で確認された薬の効き目をモンゴロイドでも確認するとか、誰がやってもいつかはできるだろうが、一番初めにやる事ができるかどうか、それだけ
確かに、時々は、そんな小さな話ではない、大きな跳躍があるのであるが、
それは非常に少ない
方法論は限られているし情報化社会の中で秘密も少ない
たとえば暗い道、所々に街灯がある
その場合、道全体に何があるかなんて、調べるのは無理というものだ
所々にある街灯の下に何があるか報告する、それだけである
それなら誰でもできるじゃないかと言われるが
そのような研究施設のポストにたどり着くまで色いろあるのである
そこにたどり着いて、やれば誰でもできるに違いないことをやり始める
そしてそれが失敗に終わっても、この条件では失敗でしたという立派な報告になる
大人の話を子供の前でしてはいけない
みんな忘れて、やはり、
子供に夢を信じてまっすぐに進めと言おう
多分、宇宙飛行士になろうとかサッカー選手になろうとか、自分でなくても誰かがなるはずのものに
自分がなるという程度の発想の「夢」しかないだろうから
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