"原案に問題があって、大幅に変更したものが、なぜ、コンペの勝者となるのか。
たとえいったん入賞しても、問題になると判断されるほど似たものが他にあったら、たとえ盗用でなかったとしても、失格になるのが筋ではないのか。
問題があったから、オリジナルとは違う物に変えてもらって、それを入選作品として発表というのでは、新国立競技場のザハ案と同じパターンである。「有力者」の強力なプッシュがあったのか、はじめから「作品」を選ぶのではなく「デザイナー」を選ぶ出来レースだったのか、と疑われても仕方がない。
二位以下とは差があったから、と組織委は説明するが、それは応募者全員、日本のデザイナー全般に対する侮辱だろう。
そして、8月28日に組織委が公表した、オリジナルデザインを見て、これは駄目だと確信した。当初の佐野氏のデザインコンセプトとは、まったく違うものがそこにあったからだ。つまり、デザインコンセプトについて、佐野氏は、堂々と嘘の説明をしていたことになる。"