"東京は小雨、ときどき強い雨、そして横殴りの風
アーケードの小さな屋根では間に合わず歩いていると雨に濡れてしまう
街全体が熱を奪われてすっぽりとクーラーの中に入っているような気分
気候が突然変化して秋に向かっていることを反映して
睡眠が浅くなっているのかもしれない
夢を続けて見るようになった
不思議なような、つまらないような、
体験の芯としては未消化な気持ちの残る夢
現実の生活もこの夢と見合っていて
現実は夢以上でもないし夢以下でもない
その夢の細部の事情、ある種の地理関係は、いつものもののようで
全く架空のものだけれども、私の夢の中では前提となっているようだ
夏の間の億劫さが残っているのか
期限が迫っているものもあるのだけれども着手する気になれない
いつもと違うことをするのにとても抵抗がある
机に向かっていすに座る、それだけでもなんだか疲れる
ソファに横になって音だけを聞いている
そんなことも多い
そういえば祖父はこんな風だったかなと思い出している
"