"平和を確保するための抑止力としての軍隊という考えをした場合に、
その経済効率性はどの程度のものなのか、計算するとどうなるのか、気になる。
その軍隊が存在するお陰で戦争が起こらないと解釈されるのか、
あるいは外交、通商交流、人的交流、情報共有、相互理解の前進、これらによって戦争が回避されていると解釈されるのか、難しいところだ。
極端に言えば、軍隊は無用の長物と断定されることにもなるだろう。
災害救急隊は人殺しの合同軍事演習を米軍と一緒にやる必要はないのだから、
純粋な災害救助隊として消防庁でも赤十字でも組織すればよいだけである。
そう考えると、ひとつは、無用の長物と言われるのが嫌だから、
戦争の始まり程度を演じてみせることになる。
しかしこれは相手もあることだし、隊員のレベルにもよることで、
暴走する結果になりがちである。
また一方では、お金をかけて養っているのだから、実際に戦争をしようという人たちも出てくるだろう。無駄な給料を払う必要はない。給料分は働いてもらう。軍隊の場合は戦闘である。これは存在意義をかけてというよりも、存在しているのだから、利用としようという態度である。
そんなわけで、軍隊は、何もしなければ平和で良いと考える人は少ないかもしれないのである。わたしは軍隊にタダ飯を食わせておくのが一番いいと思っている。そしてタダ飯を食わせるくらいなら軍隊はやめて、平和交流部門に予算を回したほうがいい。
軍隊よりも平和交流のほうが抜群に安上がりであって、平和への効果がある。
"